現代の貧窮問答歌(吉岡パパの子育てエッセイ VOL.6)
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「川沿い、畳に隙間、築30年以上、エアコンなし…。」この状態で4月18日のはじめての子が誕生した。嬉しくて、嬉しくて・・・もつかの間。すぐに様々な事態が巻き起こるのである。
まず、春。春になると、様々な生き物が生への息吹を宿し、あたたかい空の下で大活躍し始めるのである。空を舞う蝶々、テントウムシ等、かわいいものだけでないことにご留意頂けたら、想像もたくましくなるのではないかと思う。なんてったって、我が家の畳には、隙間が開いているのだから・・・、そこから・・・
げじげじ虫、だんご虫、ムカデ、その手の床下を住家としていた虫たちが、はじめての子を慈しんでいる我が家の一員と化したのである。畳の隙間から、出るは出るは、「キャー!」「ウギャー」という声が、赤ちゃんの鳴き声とともに、連呼、連呼、連呼・・・。畳の隙間を埋めるべく、新聞、ティッシュで押し込み、押し込み。しかし、築30年以上の家には、隙間がたーくさん。「自然に帰れ!」という、天からの声が聞こえてきそうである。
そんな格闘をしていたら、時は過ぎ行き、梅雨の季節へ。この梅雨が困った。「川沿い、エアコン無し」なので、「湿気」が襲ってきたのである。この「湿気」がただ事ではない「湿気」だった。言うなれば「スーパー湿気・しかも下からバージョン」である。
川沿いと言うこともあり(この川はあまり整備されていなかった)おそらく、川の水が、地面を伝い、地面事態が非常に湿度が高いのであろう。
「スーパー湿気・しかも下からバージョン」は吉岡家に猛威を奮い、押入れは全て、カビ、カビ、カビ・・・。
何度も言うようだが、我が家は貧乏なので、エアコンはない、どころか、紙オムツも買えない。日々、何十枚もの布オムツ手洗い、「スーパー湿気・しかも下からバージョン」にはまいった。虫虫攻撃に次ぐ攻撃であった。
世間は、確実に夏に向かう最中、吉岡家は世間から隔絶されたような日々であった。赤ちゃんの鳴き声、「巨大なデベソ」事件もこの頃である。
夏になり、アリとゴキブリの襲撃を受けたことは、容易にご想像頂けることと思う。
(つづく、、、)
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- 2005.10.15 Saturday
- 吉岡パパのスマイリー子育てエッセイ
- 19:22
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- by tetsuokono